教育・保育課程の作成及び改訂を通して、辿っていく場所は各園で共有されています。
でも、どんな道を通っていくかは、“いま”ここで出会うおともだちや、
担当させていただく保育士の個性や特性によって、その年度ごとに、
無限の多様性がうまれます。
わたしたちは、その多様性を大切なものとし、変化を受け止め、
なにより、それを楽しみながら日々の保育にあたっていきます。
その上で、小学校/特別支援学校小学部への円滑な接続を意識しながら、
こどもたち1人ひとりの全面的な発達を支援し、
生涯を通じて続く「学び」の芽生えが豊かなものとなるように、様々な取り組みを行っています。
四季折々の行事など、昔ながらの伝統的な活動も大切にしながら、
特に3歳以上児については、グループ活動や、プロジェクト型の活動などの
協同活動を、年間計画の軸として保育を展開しています。
遊びや活動に於いて、
「おと・いろ・ことば」を3つの大切な要素として
位置付けています。
こどもたちの生活の場所である園には色んな音があふれています。
おともだちや、せんせいの声、ピアノや太鼓の音色、ザッザッ、カラカラ、トットッ…
いろんな音を集めてリズムにのせたり、踊ったり、音を用いた活動や遊びは、表現力を培う要素です。
くるっと周りをみわたせば、こどもたちを取り巻く世界にはいろんな色があふれています。
でも、その感じ方はみんなそれぞれ。
組み合わせたり、まぜあわしたり、目印にしたり、なにかの決まりにしたり、
お絵描きや制作だけでなく、色を用いた活動は園生活を彩る要素です。
笑い声や泣き声、「あいうえお」だけじゃない、色んな言葉で、こどもたちは伝えようとしてくれます。
生理的な快・不快の意思表示からはじまって、おしゃべりしたり、おはなしを聞いたり、時にはケンカなんかしたりして、その先にある言葉の社会に向けて、少しずつ準備をしていきます。